サイクルで人生リサイクル

猫好きハタノさんの人生徒然ブログ

投資を始めてしまいそうな弟にロードバイクをすすめてみた。私もまだ持ってないのに...

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私の弟は20代後半。

 

頭は決して良くありませんが、人間的にとてもいいやつで、いつもアホなことを言って場を和ませるムードメイカー的な存在です。

 

彼は、手に職もなければ、特別なスキルもないまま30代に突入しようとしています。そんな彼を私以外の兄弟はいつも心配しているようです。

 

けど、幸いなことに彼はいつも仕事をしています。ときに運転手だったり、工場だったり、コンビニだったり。

 

正社員の雇用形態で勤めたという話は聞きませんが、まぁ、仕事があればそんなことはどうだっていいじゃないですか。どうだっていいってこともありませんが、まぁ、生きてるし。仕事もして給料ももらえるし。ありがたいことです。

 

そんな弟が先日、興奮気味の様子でLINEから連絡が。

 

「給料が40万円を超えたぜ。」

 

※弟にとって給料が40万円を超えたことはとても大きなことだったみたい。

たしかに40万円を超える額面の給与明細らしき画像も送られてきました。その画像が個人情報満載感ハンパなかったので、「おいおい」とは思いつつ、そんなことには特に触れずに、

 

「おぉ!!!すごいじゃん!!」

 

と返信したら、

 

「最近は仕事ばかりで、家には寝に帰るだけだ。つまらない」

 

みたいなことを言うものですから、

 

「そんな感じの仕事がずっと続くの?」

 

と聞くと、どうやら今年いっぱいまでは超忙しいが、来年からは1ヶ月に7日の休みがあり、残業時間も今の半分程度になるそう。

 

そこで弟が言うわけなんです。

 

「あにき、おれ、独り身だし、来年からは少し時間もできるから投資でもやろうかなって思ってるんだけど」

 

投資キタ━━━(゚∀゚)━━━!!

 

これまで彼が何かを始めようとすると、それが何であっても私以外の家族はそれを完全否定してきました。

 

「おまえにできるはずがない」

「そんなこと無理に決まってるじゃないの!」

「あんた、バカ?」...etc

 

私はいつも彼を否定しません。だって特に否定する理由もないし、否定する材料が私の中にないからです。

 

しかし、今回は投資です。。。

 

あの投資ですよ?奥さん。

 

あいつが休みなく働いて貯めた金なんです。金を使う休みもなかったから自然と金も貯まるわけですが、それでも本人が貯めたことには変わりありません。

 

彼に問います。

 

「へぇ〜投資ねぇ〜。ところで投資をやるって、一体どんな投資をやるつもりなの?」

 

「えっ、うん。FXってやつはどうかな?」

 

FXキタ━━━(゚∀゚)━━━!!

 

一瞬で金が溶けるやつキタ━━━(゚∀゚)━━━!!

 

(これは何としてでも今回ばかりは止めねば...)

 

私自身、FXの経験があればよかったのですが、投資はやってもFXの経験はありませんでした。

 

そこで私はどう説得しようかと考えたところ、ふと幼少期の母親に言われたことを思い出しました。

 

それはたしかこんな話しでした。

 

昔、私が子どもの頃、母親と電車でどこか出かけようとしたとき、母は切符を手に持ってこう言いました。

「この切符は絶対になくしちゃダメ。これをなくすと一生駅から出してもらえなくなるからね。分かった?絶対になくしちゃダメよ。」

当時子どもだった私は母親のその言葉を完全に信じ、いつもポケットの中で力強く切符を握り、絶対になくさないようにしました。

 

そんな感じで私も弟を説得しました。まさか、30代間近のあいつにこの技が通じるとは。。こんなやつが投資の世界に来たらハイエナどもに一瞬で資産を食い荒らされるぞ、、

 

「そんなことよりさ、ロードバイクを買うってのはどう?」

 

ロードバイクに乗ってさぁ、休みの日は遠くまで行くんだよ。風を感じたり、汗をかいたりしてさぁ。

 

10万くらいで買えるらしいし、身体も動かせるし、頭もスッキリして君の今後の人生について何か良い作戦も浮かぶかもよ?

 

「へぇ〜あにきは持ってるの?」

 

「いや、まだ。」

 

じゃあ、来週の日曜日に一緒に見に行くかみたいな話しでフィニッシュです。彼の良いところは、こういう話で一度彼の話し(投資)をいなすと金輪際その話しはなかったかのごとく触れることはないんです。

 

 

というわけで、彼が頑張って貯めたお金は投資ではなく、ロードバイクという趣味に充てられることになりそうです。

 

母上!私はまたも弟の奇行を阻止することに成功しましたよ!